何故、アレルゲンはトラブルを引き起こすのか?
そもそも、花粉による様々な症状は、人間のアレルギー反応で「免疫の過剰反応」といわれています。
そもそも人間のカラダには、体内に侵入しようとするウィルスなど外的異物を排除しようとする免疫機能が備わっています。
この免疫機能のバランスが崩れるとアレルギー反応が起こることになります。
IgE抗体
この「IgE抗体」自体は、通常の免疫機能です。
腸に侵入した寄生虫からの感染や、鼻粘膜への細菌侵入を撃退したりする役割があります。
- 人間が花粉に接した時に免疫機能として体内に「IgE抗体」が作られます。
- この「IgE抗体」が、花粉への接触がたび重なり、その度に「IgE抗体」がつくられる。
- 血液中のIgE値が異常に高くなる
その結果・・・花粉によるアレルギー反応が起きる
これがごく簡単にまとめた花粉症のメカニズムですが、これが人体の基本的な反応とすれば、誰てしまいそうですが、ならない人もいるというのはどんな理由があるのでしょうか?
次にこれを見ていきましょう。
花粉症にかかりやすい体質
どうやらかかりやすい体質というものがあるようです。
その主なものは、以下があげられます。
- 母親がアレルギー体質で花粉症にかかっていたことがある/
- また本人が子供のころ食物アレルギーがあった/
- 乳酸菌など善玉菌が減少し腸内環境が悪い/
- 体内に飽和脂肪酸が多い/
- 自律神経にみだれがある/
- 免疫力が低い
といったものです。
全体的には「都市化」の影響
都会から土が消えた結果、空中を飛散する花粉の量が増大した
従来の日本式家屋から高気密の近代住宅の増大
これによるダニ、カビ等のハウスダストの増加により、幼児期からアレルギーになりやすくなったなど。
自動車排気ガスによる大気汚染
排気ガスと花粉の化合物がアレルギー反応を引き起こしやすい
道路粉塵や土ぼこりも症状を悪化させる
寄生虫感染の減少
花粉によってつくられる「IgE抗体」は、本来ぎょう虫や回虫などの寄生虫を排除 するものであったが、1960年代以降衛生環境に改善で寄生虫がいなくなり、その 結果、「IgE抗体」の「攻撃する相手」が“花粉”となった。
そもそも、花粉によって「Ige抗体」が作られるというのは、原因は不明だが、 アレルギー症状は、自律神経に大きく左右される ストレスにより自律神経の調節がみだれると免疫バランスが崩れ、花粉症になりやすい 若年層まで、35度代の低体温症が増加。 野菜の摂取量が減り、高タンパク、高脂肪、悪玉脂肪の摂取量が増大
様々な 食品添加物の増大、外食、インスタント食品等による食生活のみだれ
これらが、免疫力を低下させる。 昭和30年頃から盛んにおこなわれたスギの植林。これが今花粉を多くつけるまで このように、個別事情や環境要因によって、はなかなか予測のつきづらい病気であり、さらに現在でも根治できない病気となってきている訳ですが、その根本には、人間の「免疫力」が全般的に低下してきているという状況がありそうです。 そこで、さらにこの花粉症と免疫力についてみていくことにしましょう。
免疫反応の異常ととらえられてもいる。ストレス社会
低体温症の増加
その結果免疫力が下がるという悪循環がアレルギー反応を引き起こす。食生活の変化
スギ花粉の増大
に成長。さらに建築資材としての利用がへった結果、スギ林が放置されている。